車中泊を試す行き先は湖で絞れた。さて問題は仮宿にする車中泊場所だ…
自分が車中泊に惹かれたのは、手軽さもあるが「お安い」という点も大きい。お金がかかりすぎては本末転倒というわけだ。宿もお安く、無料にこしたことはない。
ネットを探索してみると「道の駅」や高速のPA(パーキング・エリア)、SA(サービス・エリア)を使う形が一般的なようだ。トイレを備えており、排泄や洗顔も可能な環境ということだ。
行き先候補としては、相模湖、津久井湖、宮ヶ瀬湖あたりが上がってくる。ただ津久井湖はあまりに距離が近く(車で30分かからない)、練習とは云えわざわざ車中泊をしようという気にはならない。
初めての車中泊場所に藤野PAを選んだのは、相模湖へ近いことと、このPAにはコンビニのファミマがあることが分かったので、使い勝手が良さそうだと思ったからだった。
宮ヶ瀬湖には近場に道の駅があり、こちらも興味深かったがとりもなおさず車中泊を体験することが主目的であり、未体験要素を増やしたくなかったこともあった。この趣味が続けば行くこともあるだろうとも思ったのだ。
車中泊をするには最低限でも寝袋が必要だと思い、寝袋と寝袋の下にしく断熱シートを購入した。
もっとも寒い時期の2月だったが、車中泊への興味も続くかわからなかったのでグッズ類もできるだけお安く、と買ったのがこの2点だった。
ちなみにタント(2代目、L375S)という軽自動車はシートアレンジが曲者で後席から荷室までは完全フラットが実現できる一方、助手席側前席とは15cm以上の段差ができる。
このシートアレンジは助手席側がパッタリと倒れてテーブルになり、運転席や後席に座って食事するときなど大変利便が良い。だが、寝床として考えると悩ましいのである。
これまたネットを頼りにするのだけど、先人はいるもので前席側を「足枕」にする形がもっともお手軽なやり方だと分かった。
おおよその前準備はこのくらいで私の車中泊道はスタート(見切り発車とも言う)したのだった。